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国内証券会社と海外証券会社の比較について

 今回は前回の記事でも書いたように、国内証券会社と海外証券会社のメリット・デメリットに触れながら、両者の特徴や違いなどをお話しできればと思います。

(※この記事の内容は個人の考え・意見になりますのでこの記事を参考に、実際の取引で必ず勝てたり、絶対損失が出ないと言う話ではありませんのでご注意ください。)

 

 

 それでは、本題に入ります。

 

 まず国内証券会社と、海外証券会社の大きな違いは、レバレッジの大きさとロスカットシステムの有無、そして税率の違いが挙げられると思います。

 前回の記事でレバレッジについて書きましたが、国内証券会社レバレッジ最大25倍までと、金融庁に規制されています。

 一方海外証券会社は、国によって違いがあったり規制があったりと違いはありますが、幅広いレバレッジが展開されていて証券会社によっては100倍、他にも999倍などさまざまなレバレッジ等、かなり大きいレバレッジを用いて取引をすることができます。

 この点のみをみると、「海外業者の方が稼げるじゃん!」と思う方が多いかと思いますが、もちろん、大きいレバレッジを使えば稼げる可能性が高くなります。しかしそれと同様にリスクも大きくなることは絶対に忘れないでください。うまくレバレッジを使うことができれば、少資金、短時間で高リターンを得られるかもしれません。しかし私個人的には、ハイレバレッジで取引をするなら、本当の余剰資金(自分が無くしても構わないと思える金額)のみで取引をするべきだと考えています。

 そもそもの話をしてしまえば、投資というものはゆっくりと資産を守りながら少しずつ増やしていくものです。もちろん、自己資金が大量にあれば、それに比例して増える金額も大きくなりますし、世界情勢によっては大きく稼げる時もあるかもしれません。しかし大きく稼げる時の方が少ないのが投資です。

 直近で言えば、去年から続いている円安、去年だったら円を売ってドルに変えてれば大きく稼ぐことはできました。でも、そんな相場は何十年に1回にしか起こりません。なので「FXは短時間で絶対に大きい金額を稼げるわけではない。」ということはしっかりと把握しておいてください。

 かなり話が脱線してしまいましたが、「レバレッジが大きいから良い」というわけではなく、自分のトレードスタイルを固めた上で、どちらの証券会社が自分に適しているのか、よく考えた上で選択してみてください。

 

 次にロスカットシステムについてお話ししようと思います。

 ロスカットシステムは、投資家が一定の損失を被った場合に、自動的にポジションを決済する仕組みです。

 ロスカットシステムは、大切なリスク管理ツールにもなります。投資をする上で予想外の相場変動や損失を被るときは必ずあります。そんな時にロスカットシステムがポジションを決済することで、損失を最小化する役割を果たします。

 ロスカットにかかってしまう基準は、証券会社ごとに違うので証券口座を開設する際はしっかりと基準を確認する上で口座開設をするようにしましょう。

 

 続いて、国内と海外のロスカットシステムについてお話しようと思います。

 先に国内証券についてお話ししますが、国内証券にもロスカットは存在します。またそれに加えて全ての証券会社ではありませんが、「追証」というものが発生する可能性があります。追証は簡単に説明すると、自分が投資資金として用意した額以上の損失が出た場合に、その損失分を証券会社に支払うことです。

 一方、海外証券はすでに説明したように会社ごとの基準に基づいてロスカットが執行されます。また、私が知る限りでは「追証」が発生する海外証券会社はありません。(※私の知らないだけである可能性もあります。)

 私個人的には一概にどちらがいいと言えません。もちろん自分の投資スタイルによって選択を変える必要があると思っているからです。ハイレバでトレードする人は、追証が発生しない海外証券でトレードした方がいいと思いますし、ローレバで取引する人は国内証券でも構わないと思います。

 毎回言いますが、1つの要素のみで選択を決めるのではなくいろんな視点から見て、考えた上で決定するべきだと思います。

 

 最後にトレードで稼いだ後に発生する税金面から、国内証券・海外証券を比較してみようと思います。

 まず、国内証券で稼いだ場合の税金についてお話しします。国内FXで稼いだ分の税金は、申告分離課税に分類されます。これは他の所得とは分離して個別の利益に対して課税される制度です。つまり、他の給与所得などとは合算せずに、FXの利益に対して税金を単独計算しなければいけません。また、国内証券の場合は税率が一律20.315%です。

 通常一年を通して、一定額以上の利益が出ていなかった場合は確定申告の必要はありません。しかし繰越控除という制度をうけることで、その年に発生した損失を、店頭FXや取引所の先物取引等の利益と翌年以降3年間相殺することができます。そうすることで利益が出た年の課税対象額を本来より、少なくでき納税額も減額できるようになります。なので繰越控除を受けたい場合は、損失を出した年にも確定申告を行う必要があります。また、翌年以降も継続して確定申告をする必要があります。(損失を繰り越す時期中は取引の有無に関わらず、毎年確定申告の必要があります。)

 

 次は海外証券で稼いだ場合の税金についてお話しします。

 海外FXは、国内証券で稼いだ場合と違って税区分が変わって、総合課税になるため税率が変わり、所得が増えれば増えるほど税率も上がります(5%〜45%)。

 また区分や税率が変わるのみではなく、税金に対する扱いも変わってきます。海外FXは損益通算ができません。なのである年に1年間を通して、成績が損失で終わって確定申告をしたとして、次の年に成績を勝ち越して終えたとしても、課税対象額は変わらず、納税額も減少できません。加えて、損失の繰越控除も不可能となっています。

 

 長くなってしまいましたが、以上が国内証券会社と海外証券会社を比較した結果になります。いかがでしたでしょうか?どちらにも、メリット・デメリットがあることがわかったと思います。皆さんがどちらの証券会社を使うかは皆さん次第ですが、よく考えて調べた上で決定することを強くお勧めします。また今回紹介仕切れなかった部分もありますので、それはまた次回以降お話しできればと思います。

 

 わからなかったところや聞きたいことがありましたら、コメントよろしくお願いします。わかる範囲でお答えさせていただきます。